Technical skill

「技能」

習得した手技の達成度を可視化する

【バイオスキル標準:BiTSS】(右図)
我々はバイオ医薬品の研究開発分野、特にラボスケールで必要とされる実験を「遺伝子」「タンパク質」「細胞」のカテゴリー別にリストアップし、技能の一覧表:BiTSSを作成いたしました。
BiTSSのレベルは、各実験に必要な作業を細分化して示しました。表内では、基本操作(無菌操作、機械操作、顕微鏡の取扱い等)を薄い青色、注意を要する試料の取り扱いや応用操作(条件検討、データ妥当性の検討、データ解析等)を濃い青色で示しています。

当協働研究所では、このBiTSSに戻づいて個人の能力が可視化できるチェックシートを作成しております。実験に必要な作業の内容をできる/できない の択一式で回答することで、自身の技能レベルが判断できるほか、身に着けるべき要素を知ることで自己のスキルアップにつなげることができます。

Knowledge / Know-how

「知識」

実験操作を行う理由の理解度を可視化する

作業手順書やマニュアルに書かれている個々の操作は何故行うのか、手順通りに行う理由は何か、など、各技能を行う理由を理解した上で作業をすることはバイオ業務従事者に必要な要素であると思います。

当協働研究所では、バイオスキル標準:BiTSS(「技能」の右図)に挙げた実験項目について、その操作の裏付けとなる知識を問う正誤問題を作成しております。

各設問には解説をつけており(右図参照:回答送信後に解説を確認することができます)、単に問題の正誤によって理解度を確認するだけではなく、自己学習のツールとしてご活用いただくことも想定しています。

Competency

「行動特性」

個人のもつ特性を可視化する

行動特性とは、仕事を進める上で優れた成果を出す人がとっている特徴的な行動や取組み姿勢のことです。
このような行動は仕事の内容により異なる可能性があるため、当協働研究所ではラボスケールの実験業務に従事している技術者の行動特性を明らかにしようと研究を進めております。
複数の優秀な技術者に対しヒアリングを行い、仕事を進める上で求められる行動特性を抽出しました。
例えば、実験が滞りなく進められる力を測る「先読み力」や自分が持っていない技術を取得する力を測る「模倣力」があります。

このように、ヒアリングから導き出した能力を測るアンケートを用意しました。技術者の行動特性を可視化するツールとしてご活用いただくことを想定しております。